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ノウハウ

Vライバー事務所の面談で聞かれること|元PMの質問リスト全項目

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Vライバー事務所の面談で聞かれることを、採用側だった元PMが質問項目のまま公開します。約350名を面談して合格は約30%。志望動機より配信時間を見ていた理由と、面談の場で事務所側を観察する5つの視点をまとめました。

結論から書きます。Vライバー事務所の面談で聞かれることは、志望動機の完成度ではなく「配信を続けられる生活状況かどうか」に寄っていました。私はVライバー事務所のPMとして、採用面談を担当していた側の人間です。

数えた範囲では面談は約350名、合格させたのは全体の約30%でした。落ちた人の多くは、答えを用意していなかったのではありません。配信に回せる時間が、そもそも足りていませんでした。

この記事では、当時使っていた質問項目をそのまま並べます。あわせて、その質問で何を見ていたのかを1項目ずつ書きました。事務所名と個人名は伏せますが、項目そのものは当時のまま載せています。

結論: 面談で見ていたのは志望動機ではなく配信を続けられる生活状況

面談で最後に判断していたのは3点です。会話として受け答えが成立するか、リアクションを大きく取れるか、人を惹きつけるトークができるか。見た目や声の良さを最重視していたわけではありません。

明るさは重視していませんでした。明るさはキャラクターの部分で作れますが、リアクションとトークは本人の地力に寄るためです。世間のイメージとは順番が違います。

ただし、この3点にたどり着く前の段階がありました。それが配信に使える時間です。

「週1回くらいしか配信できません」と答えた人は、その時点でほぼ不合格の判断をしていました。週1回の配信頻度では、実績に結びつかないからです。才能の話ではなく、生活の話でした。

だから面談の準備は、志望動機を磨くところから始めなくてかまいません。先に、1週間で何時間を配信に回せるかを数えてください。

なお、この記事は事務所名を挙げていません。報酬額で順位を決めていないどころか、順位づけそのものをしていません。判断の材料になる項目だけを並べています。

手順1: 面談で聞かれる質問を2パターンに分けて書き出す

当時の面談項目は2種類ありました。事務所側から声をかけたスカウト型と、本人から応募してきた応募型です。共通する質問が多い一方、動機を聞く角度だけが違いました。

質問項目聞いていた相手この質問で見ていたもの
配信アプリを知っているか両方事前にどこまで調べているか
配信歴両方経験の量と、続いた期間
他の配信アプリでの活動歴スカウト型適性と、移ってきた理由
配信を始めたきっかけスカウト型合否にはほぼ使っていない
その事務所に応募したきっかけ応募型事務所への期待とのズレ
なぜ「今」始めようと思ったのか応募型動き出す理由の具体性
いつも配信している時間帯両方生活リズムと視聴者層の相性
今の仕事・副業の可否・勤務時間帯両方継続して時間を確保できるか
体調面で不安があるか両方無理のないペースを一緒に組めるか
配信環境・端末・機材両方始めるまでにかかる手間と費用
声をかけられてどう思ったかスカウト型温度感と、他社との比較状況
他事務所からの声かけの有無スカウト型検討がどこまで進んでいるか
事務所で活動したいと思った理由応募型一人でやる選択肢を検討したか

項目を数えると、半分以上が時間と生活に関する質問でした。仕事、副業の可否、勤務時間帯、体調、いつも配信している時間帯。角度を変えながら、同じことを何度も確かめています。

逆に、合否にほとんど使っていなかった質問もあります。「配信を始めたきっかけ」です。

広告でアプリを見かけた、気分転換に始めてみた、もともと話すのが好きだった。返ってくる答えは驚くほど似ていて、通った人と落ちた人で語り方に差はありませんでした。ここを作り込む時間があるなら、次の手順に回すほうが判断基準に近づきます。

手順2: 週あたりに配信できる時間を数字で答えられるようにする

面談前にやることは1つだけです。1週間のうち配信に回せる時間を、曜日ごとに書き出してください。

「毎日やります」と口で言うより、「平日は22時から2時間、土日は昼に3時間」と答えるほうが通ります。前者は意思の表明ですが、後者は生活の設計だからです。

数えた結果が週2時間しかなかったとしても、その事実は面談で言ったほうがよいと考えています。隠して所属しても、続かないのは本人のほうだからです。

体調に不安がある場合も同じです。当時の私は、無理のないペースを一緒に組むために聞いていました。伝えたうえで受け入れられない事務所なら、そこは相性が合わなかったと考えるほうが早いです。

手順3: 面談の場で事務所側を5つの視点から観察する

面談は、事務所が志望者を選ぶ場であると同時に、志望者が事務所を選ぶ場でもあります。私は他の事務所も見てきましたが、避けたほうがよい事務所の特徴は、外から観察できる部分に表れていました。

  1. 所属ライバーのキャラクター(立ち絵)に費用がかかっているか
  2. 所属ライバーの普段の発信が続いているか
  3. 所属ライバー同士の関係が良好に見えるか
  4. 募集の規模が不自然に大きくないか
  5. 事務所自身が所属ライバーをどれだけ外に出しているか

1つ目が最初の判断基準になります。立ち絵の見栄えは、事務所がキャラクターにお金をかけているかどうかが直接出る場所だからです。

2つ目と3つ目は、所属している人の日常から読み取ります。Xの投稿や配信での話し方を追うと、マネジメントが機能しているかが見えてきます。

4つ目は見落とされがちです。大量に募集している事務所は、その分だけ辞めている人がいるサインになります。5つ目のPR量とあわせて見ると、入ってからどう扱われるかの見当がつきます。

この5つは、面談を受ける前にXと配信を見るだけで確認できます。募集要項の文面より、所属している人の発信のほうが情報量は多いです。

手順4: 所属を決める前に契約書の4項目を確認する

所属が決まったあと、契約の場で見るところは4つあります。契約期間、中途解約ができるか、立ち絵とキャラクターの権利がどちらに帰属するか、報酬の支払い条件です。

このうち実際にもめやすいのは、立ち絵とキャラクターの権利でした。事務所が制作費を負担している場合、権利が事務所側にあるのは一般的で、それ自体は健全な形です。それをやっていない事務所のほうが、私は危ういと感じています。

トラブルは辞めるときに起きます。「キャラクターをもらえませんか」という話になり、そこで折り合いがつかなくなる。入る前に「キャラクターは事務所のものが普通」と理解して入るほうが、お互いに消耗しません。

権利の所在を書面で示さない事務所は、私なら候補から外します。契約は、続けているときではなく辞めるときに効いてくるからです。

条件は事務所ごとに違い、改定もされます。ここに書いたのは2026年8月時点で確認できる一般的な形で、最終的な確認は各事務所の契約書で行ってください。

契約の実態は国も調べています。公正取引委員会は2024年12月26日に音楽・放送番組等の分野の実演家と芸能事務所との取引等に関する実態調査を公表しました。アンケートには810名が回答し、情報提供フォームには901名分の情報が寄せられています。

所属契約は、費用と権利の両方が動く判断です。18歳未満の方は、契約書に署名する前に保護者の方に相談してください。消費者庁の「18歳から大人」特設ページに、成年年齢と契約の関係が整理されています。

事務所に入らず個人で始める場合は、立ち絵を自分で用意することになります。外注したときの条件を先に見ておくと、事務所の提示内容と比べる材料になります。

立ち絵イラストの外注先の掲載条件を見る (A8.netの広告リンク・新しいタブで開きます) 2026年8月時点の掲載ページです。価格は出品者ごとに変わるため、依頼前に条件を確認してください。18歳未満の方は依頼前に保護者の方に相談してください。

この準備が向いていない人と、事務所に入らない方がいい人

ここまでの準備は、事務所に入ることを前提にした話です。ただし、そもそも事務所に入らないほうがよい人がいます。

事務所に入る利点は、個人ではやりにくいことを引き受けてもらえる点にあります。配信を始めるまでのサポート、契約や法令面の整理、案件の折衝、配信へのフィードバック、相談できる担当者の存在。これらは一人で全部そろえるのが難しい部分です。

その代わりに手放すのが自由度です。規約や最低限のルールは付いてきますし、事務所の方針に合わせる場面も出てきます。

事務所に入るべき人・入らない方がいい人(面談を受ける前の自己診断)
あなたの状況向いている選択理由
配信はこれからゼロから始める事務所所属手順とフィードバックを受け取れる
相談できる相手がいなくて不安が大きい事務所所属担当者に聞きながら進められる
仲間と一緒に伸ばしていきたい事務所所属所属同士のつながりが生まれる
自分のやり方を縛られたくない個人で活動規約と方針に合わせる必要がない
すでに配信歴が長く型ができている個人で活動外から教わる部分が少ない
価格は2026年8月時点 に確認したものです。変動するため、購入前に公式サイトで最新の価格を確認してください。 報酬額で順位を決めているのではなく、面談前に自分で判断できる順に並べています。

そのうえで、この記事の準備が向いていない人を挙げます。

  • 今週から配信を始めたい人。質問への準備と事務所の観察に、どうしても数日かかります

  • 配信に回せる時間が週1回程度で、当面それを増やせない人。面談より先に生活側の調整が必要になります

  • 契約書を読む作業そのものが負担で、読まずに進めたくなる人。手順4が形だけになってしまいます

3つ目に当てはまる場合は、保護者や、自治体の消費生活センターのような第三者と一緒に読む方法があります。ひとりで抱えるより判断が早くなります。

よくある質問

面談の前によく届く質問を4つ載せました。答えは事務所ごとに変わる前提で読んでください。

志望動機を作り込むべきかという質問には、その必要はないと答えています。きっかけの語り方で合否が動いた記憶がないためです。

配信歴がゼロでも受けられるかという質問には、受けられますと答えます。歴の長さより、これから確保できる時間のほうを見ていました。

顔を出す必要があるかという質問は、私が担当していた範囲ではいいえでした。ただし形式は事務所ごとに違うので、案内に書かれていなければ事前に確認してください。

落ちたあとに再応募できるかは、事務所によって扱いが分かれます。期間を空けて受け付けるところはあるので、前回埋められなかった項目を用意してから臨んでください。

次にやること

  • 1週間の配信可能時間を曜日ごとに書き出し、合計時間を出す

  • 気になる事務所の所属ライバーを3人ぶん、Xと配信で見て手順3の5項目を確かめる

  • 面談の日程を決める前に、契約期間と立ち絵の権利を聞く質問文を用意する

事務所と個人のどちらで始めるかを先に決めたい場合は、事務所所属と個人活動を「あとから動けるか」で比べた記事が判断材料になります。地方に住んでいて進路そのものを迷っているなら、地方在住で声優を目指す方法と上京の判断基準もあわせて読めます。

配信の音まわりを先に整えたい場合は、宅録用USBマイクを3年使って分かった最初の1本の選び方に予算感をまとめています。書いている人の経歴は運営者情報に、掲載の基準は広告表記・アフィリエイトポリシーに記載しています。

よくある質問

志望動機は作り込んだほうがいいですか?
私が面談していた範囲では、作り込みの度合いで合否が動いた記憶はありません。「広告で見かけた」「気分転換に始めた」といった答えが大半で、通った人と落ちた人で語り方に差がありませんでした。用意する時間があるなら、配信に使える時間を曜日ごとに数えるほうが効きます。
配信歴ゼロでも面談を受けられますか?
受けられます。私は歴の長さより、これから確保できる配信時間と、会話が成立するかを見ていました。歴が長くても週1回しか配信できない状況なら、そちらのほうが不利になります。
面談では顔を出す必要がありますか?
私が担当していた範囲では、素顔を出す前提の面談ではありませんでした。キャラクターを立てて配信する形式のため、面談も声と受け答えが中心です。ただし形式は事務所ごとに違うため、案内に書かれていなければ事前に聞いてください。
落ちた場合、同じ事務所にもう一度応募できますか?
事務所によります。期間を空けての再応募を受け付けているところはあります。再応募する場合は、前回の面談で答えられなかった項目(多くは配信時間の見積もり)を埋めてから臨むほうが結果が変わります。

この記事を書いた人

Voice Guild

声優/元Vライバー事務所PM

  • 8年 声優歴
  • 70件以上 VP案件
  • 160名 マネジメント規模
  • 延べ約350名 採用面談

声優として8年活動し、VP案件を70件以上担当。Vライバー事務所ではPMとして160名規模のマネジメントと、延べ約350名の採用面談を行いました。

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